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日立アロカメディカルが超音波診断装置に新機能。9月から国内販売を開始

2380号 - 2015年9月 17日


 日立アロカメディカル(東京都三鷹市)はこのほど、超音波診断装置の新機能Shear Wave Measurement(以下、SWM)を、HI VISION Ascendusに搭載し、9月から国内販売を開始した。
 SWMは、肝臓向けに開発したElastographyの新機能であり、組織の硬さ情報であるせん断弾性波の伝搬速度Vs、および信頼性指標VsN等を計測することができ、肝疾患の診断に期待されている。
 Elastographyは、組織の硬さの違いを画像化する技術で、2003年にReal―time Tissue Elastography(以下、RTE)として日立グループが世界に先駆けて製品化した。RTEはこれまで同社製品に搭載されていた機能であり、主に乳がんの検査時に組織の硬さを表示することで医師の診断に役立ってきた。

 今回発売のSWMは、せん断弾性波の伝搬速度Vsの信頼性指標VsNを表示することを特徴としている。1回のボタン操作で自動的に複数回のVs計測を行い、せん断弾性波の伝搬速度を正しく検出できたかどうかを判定し、その割合をVsN(Vs有効率)として定量的に数値で表示する。計測回数を減らすとともに、より正確な計測結果が得られる。
 肝臓領域においては、B型やC型の肝炎により線維化が進行すると、発癌のリスクが高まることが知られており、予後や治療方針決定のために線維化の評価が必要となってくる。この線維化の診断には、肝生検がゴールドスタンダードとされているが、疼痛や出血のリスク、サンプリングエラーなどによる評価バラツキの課題が挙げられている。SWMは、体表からプローブを当てるだけの痛みの伴わない非侵襲的検査であり、頻回の検査や経過観察が可能となり、肝疾患の診断に期待されている。
 今回、HI VISION Ascendusにより、RTE(LF Index)とSWM両者のElastographyがプローブを持ち替えることなく計測可能になった。せん断弾性波の伝搬速度は、線維化だけでなく、肝臓の炎症・うっ血・黄疸の影響を受けることが知られている。また、LF Indexは炎症・うっ血・黄疸の影響を受けないことが知られている。SWMとLF Indexの両者の計測を行うことにより、炎症・うっ血・黄疸のある急性期の診断に期待されている。


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