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第55回日本核医学会/第35回日本核医学技術学会・併設展主要製品紹介

2386号 - 2015年11月 5日


◇Ingenuity TF…日立メディコ
 日立メディコ(東京都千代田区)は、フィリップスエレクトロニクスジャパンと共同でPET-CT装置「Ingenuity TF」、SPECT装置「BRIGHTVIEW X」などのワークステーション「Intellispace Portal」を出展する。

◎Ingenuity TF
 Ingenuity TFは、フィリップス独自のオープンガントリーにより閉所感や小児の被検者に安心感をもたらすのみでなく、CT単独使用時における各種造影検査、PET検査における連続採血時に自由度を確保できるPET-CT装置である。
 ガンマ線検出方法は、検出された同時計数の両サイドに到達した時間差を測定するTime of Flight法により、従来のガンマ線の発生場所を特定する方法に比べ、バックグランドノイズが大幅に減少し、S/Nの高い画像を提供することができる。主な特長は次のとおり。

①PET性能
▽TOF(Time of Flight)方式PET…ガンマ線発生源(FDG薬剤集積部位)から180度対向方向に発生する2個のガンマ線の検出器への到達時間差を495ピコ秒の高い時間分解能で検出し、発生源位置決定の再構成には独自のリストモード再構成を用いるため、従来の誤差範囲を広げるセグメント法やBin法より精度の高い位置決定が可能となり、発生源範囲を7.4cm(従来70cm程度)に絞り込んだ上で発生源ポイントを判定する。絞り込んだ範囲以外の発生源候補はノイズとして処理できるため、結果的に大幅にノイズ成分を低減でき、相対感度向上のため、従来PETではノイズに埋もれて認識困難なFDG集積が判断し易くなり、診断精度の向上が期待できる。

②CT性能(64、128スライスの2種)
▽低線量照射対応の画像再構成(iDose4)を搭載…患者の被ばく低減を考慮した、低線量照射でもノイズやアーチファクトを低減させる。
▽大型金属のアーチファクト低減機能(O-MAR)搭載…整形分野で使用する、骨固定ピンや人工関節のような大型金属により発生するCT画像の悪影響を独自な補正により低減できる。

◎BRIGHTVIEW X 
 Philips社製エミッションCT装置BRIGHTVIEW Xは角型大視野のSPECT装置であり、最大15種類までの同時収集機能、複数のガントリー配置が可能、SPECTでは分解補正機能“Astonish”を解析処理機に搭載するなど、収集から解析まで最新の機能を備えている。また、CTデータを用いたSoftware Fusion、吸収・散乱補正にも対応している。
 FPDを用いた、X線CT湯ニットを組み合わせたXCTオプション機能もある。同オプションでは、X線CTユニットで得られたCT画像を元に、SPECT画像の吸収補正を行う。

◎Intellispace Portal(ISP)
 フィリップス社製ISPは、マルチモダリティ、マルチベンダー対応のサーバ型ワークステーションである。様々なモダリティの解析ツール、診療科からのニーズをISPのみで解決することを目的に開発された。主な特長は次のとおり。
▽核医学に限らずCTやMR、超音波等の各モダリティのデータ解析が可能で、さらには他社のデータにも対応可能なマルチベンダー機能を備えている。
▽制限なくクライアントを設定でき、あらゆる検査室や診療科からのアクセスを可能とする。PACS連携によりPACSビューアからの起動や過去データの取得も容易である。
▽Bookmark機能は処理途中で「しおり」を挟んで後で処理を再開できる機能で、緊急処理優先時や複数ユーザへの処理引き継ぎも可能である。
▽循環器領域では冠動脈CTとのFusion機能やAutoQUANT(QPS、QGS)、Corridor4DM、EmoryCTb等の最新版ソフトウェアを備えている。
▽脳神経領域ではNeuroQソフトウェアでFDGやβ-Amyloidの正常データベース比較を可能としており、今後さらに増加する認知症に対応する。
▽腫瘍領域では8シリーズ(症例)まで同時比較が可能なTumor Trackingソフトウェアを備え、SUV、SUL-Peakなどによる評価が可能である。特にAdaptive Threshold法によるVOI設定は生理的な高集積部位付近の腫瘍にも適切に自動でVOIを設定する。
▽従来好評なIDLプログラミングツールも備え、施設に応じたカスタマイズを可能にしている。

◇定量2.0を紹介…GEヘルスケア・ジャパン
 GEヘルスケア・ジャパン(東京都日野市)は、核医学を一歩先へと進化させる新たなソリューション“定量2.0”を紹介する。従来の診断に絶対値定量評価を加え、核医学の強みである機能評価を更に進化させた「SPECT SUV」、正確な診断と適切な治療をサポートし、新たな医療価値と安心を提供する「Q.SUV」等、治療戦略のパラダイムシフトを引き起こす新たな可能性を提案する。またFDGに加え、アミロイドイメージング薬剤「VIZAMYL」合成にも対応可能となった放射性医薬品合成設備「FASTlab」も展示する。

◎Q.SUV
 PET/CT「Discovery IQ」に搭載した最新PET画像再構成機能「Q.Clear」は、逐次近似画像再構成内において繰り返して演算を行っても、従来のようにノイズが増大しないように、アルゴリズム内にノイズをコントロールし、増大を防ぐ演算を組み込んだ。これにより、収束するまで演算を行うことが可能となり、画質と定量値の双方の向上が期待できる。がん治療における診断能向上が期待されるとともに、治療前後の効果を比較判定する際に使用するSUV(PETで使用する診断薬の集積度合を示す数値〈定量〉指標)の信頼性・安定性も改善され、より客観的な治療効果の検証や新たな治療法への迅速な切り替え判断などが可能になる。

◎Discovery NM/CT 670 Q.Suite Pro
 同装置はSPECT/CTの最上位機種。新開発のQ.Metrixソフトウェアを搭載したことで、薬剤の集積を定量値(MBq/mlやSPECT SUV)で算出することを可能とし、臓器や領域ごとの定量値を求め、解析することが可能となった。これにより、目的の臓器や領域への放射性医薬品の取込量の算出、術後のフォローアップや評価を行えるようになる。また、Q.MetrixはSPECT検査で使われる様々な放射性核種に対応しているため、骨転位、肝臓、肺、脳、心臓、腫瘍、腎臓など、現在行われている主なSPECT検査で使用可能。さらに、Q.ACソフトウェアを搭載することで、定量値算出に不可欠なCT吸収補正による被ばくを、精度を保ったまま低減することが可能になった(同社製品比:従来の1/20まで低減)。

◎VIZAMYL
 VIZAMYLはアルツハイマー病(AD)や他の認知障害が疑われる成人患者の脳内でみられる老人斑と呼ばれるたんぱく質の主成分βアミロイドの沈着を可視化する薬剤である。
 FASTlabは、主に腫瘍の診断に使用される放射性薬剤FDGに加え、VIZAMYLの合成機能が追加された放射線医薬品合成設備。1台で複数のPET薬剤を合成することができるので、院内の限られたスペースや時間内で1日2剤の合成が可能となり、疾病診断にPETを活用する施設において、効率的かつ複数の薬剤合成を可能にした。

◇Biograph mCT Flow…シーメンス・ジャパン
 シーメンス・ジャパン(東京都品川区)は、PET・CTシステム「Biograph mCT Flow」などを紹介する。
 Biograph mCT Flowは、シーメンスの卓越した技術が結実した速度可変型の連続移動スキャン「FlowMotion」を搭載したPET・CTシステムである。
 「FlowMotion」は、3つのテクノロジーによって実現。速度を自由にコントロールし、かつ正確な位置精度で連続移動するリニアモータ駆動式寝台、膨大なリアルタイムの4Dデータを正確に収集するソリッド・ステート電子回路、得られた連続移動データを処理する画像再構成である。連続移動が実現する自由な撮像は、体形や臓器に合わせて最適なデータ収集を可能とし、先進の同期収集技術も、一度の全身撮像フローに組み込むことができる。被検者中心のスキャンへ、Biograph mCT Flowが新たなPET・CTイメージングの可能性を広げていく。主な特長は次のとおり。

①高精細な情報を様々な領域へ=撮像範囲をCT同様に任意設定し、領域ごとにスピードと収集設定を行うことが可能。高感度LSOクリスタル、ソリッド・ステート電子回路、400×400マトリクスそして、Time of Flight PETを応用した画像再構成ultraHD・PETによる優れたイメージングを実現し、各臓器に最適な画像を自由に得ることができる。
②時空間にわたる確かな定量=毎日の品質管理Quanti・QCにおいて68Geファントムを用いたノーマライズを行い、精度を高いレベルで維持している。連続移動スキャンFlowMotionでは、オーバーラップがないため、感度特性に優れたスキャンエリアが撮像範囲全体に確保され、定量値の安定性や再現性にも優れている。
③低被ばくと検査効率の向上=無駄な被ばくを抑え、スキャンスピードを最大化できる。「FlowMotion」は、最大10mm/secの速度を実現。被検者それぞれに最適な投与量、検査時間を自在に設定できるため、被ばくの低減と検査効率の向上という、相反する難題を解決した。
④連続移動による快適な検査=開口径78cm、ショートボア、「FlowMotion」によるスムーズな連続移動によって、快適な検査を提供できる。高いレベルの被検者満足度へ貢献すること、PET・CT検査の更なる普及へ貢献すること、シーメンスは医療従事者が直面する課題を解決した。
⑤画質劣化を伴わない、被ばく低減へのシーメンスの取り組み
▽管電流制御機構(CARE Dose4D)…線量を最適化する管電流制御機構CARE Dose4Dは、Topogramから事前に体厚変化を予測し、さらに実際の透過線量を計測してリアルタイムに体厚変化に追従することでより細やかな管電流制御を可能にした。検査部位や体型に合わせた線量コントロールで被ばく低減と高画質を両立する。
▽管電圧を自動設定(CARE kV)…管電圧の最適化は、管電流の制御とともに被ばく線量を大きく低減させることができる。STRATON X線管が可能にした70kVを含め被検者の体型と造影の有無や検査目的に応じて最適な管電圧を自動設定するCARE kVを搭載。特に小児や造影検査の場合、最適な画質を維持しながら大幅な被ばく低減効果が期待できる。

◇Elmammo…島津製作所
 島津製作所(京都市中京区)は、乳房専用PET装置「Elmammo」などを出展する。
 Elmammoは、直径185mmの検出器ホールに乳房を入れるだけで検査でき、乳房を挟むマンモグラフィや従来のPET装置のように痛みを与えることがない乳房専用PET装置である。主な特長は次のとおり。
▽痛みのない検査=乳房を取り囲むように検出器を円周上に配置した。被検者は乳房を検出器ホールにセットするだけでリラックスして検査を受けられる。乳房を圧迫する必要がなく、圧迫に伴う痛みがない。
▽検査を心地よく=うつ伏せの姿勢をとりやすいよう、ベッドの顔の当たる部分にくぼみを設けた。直接肌に触れるマット素材の表面は柔らかく、内部は検査に必要な姿勢が保ちやすいよう、やや硬めのダブル構造をとることで、心地よさと検査時のセッティングのしやすさを兼ね備えた。さらに衛生面でも清掃しやすい素材を採用した。
▽検査準備もやさしく=被検者の乗り降りと、介助のしやすさを考慮して、最適なベッドの高さを追求。また、ベッド周りには優しいカーブを施し、乗り降りの際に身体に角が当たらないよう配慮した。
▽女性へのいたわりをかたちに=乳房検査はナイーブな検査である。検査に伴う負担をできるだけ和らげるよう、随所に女性の声を取り入れ、女性の視点で設計した。やわらかなフォルムのデザインは、被検者が検査室に入ったときの第一印象を和らげ、検査前の緊張感を取り除く。
▽容易なセッティング=乳房を挟み込まないので、セッティングがスムーズに行える。被検者がうつ伏せになり、乳房を検出器ホールにセットするだけで検査準備は完了。うつ伏せ姿勢をとることで、検査中は乳房が動きにくく安心して検査を進められる。また、短時間でセッティングできるので、介助する人の被ばくも最小限に抑えられる。
▽高解像度な画像を提供=臨床用PET装置として一辺1.44mmの検出素子を搭載することで、高解像度化を実現、微細な薬剤分布の観察を可能にした。また、直交三断面画像のボクセル・サイズは等間隔で、視野内で均一な高解像度画像を提供する。呼吸体動の影響を受けにくい“うつ伏せ姿勢”で撮像できることも、鮮明な画像が得られる理由である。
▽乳房用に最適化した最新DOI技術搭載=検出素子を小さくすると、放射線を捉える確率(感度)が低下する。全身PET検査後のごく微量な放射線に対しても高感度を確保するために、検出器を乳房に近接して配置するとともに、DOI技術(検出素子内のどの深さで放射線が捉えられたかを識別する技術で、高感度と高解像度を両立できる)を搭載した。独自の検出器構造およびアルゴリズムにより、全身用PETよりはるかに多くの情報を供給し、高精度な検査を実現する。


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