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シコウ…自律運行型搬送ロボット「としいえ&まつ」 人件費の大幅削減に効果

2381号 - 2015年9月 24日


 無人搬送システム(AGV)の設計・製造・販売を手掛けるシコウ(石川県金沢市)は病院給食配膳カートを自動で運ぶ自律運行型搬送ロボット「と4ie(としいえ)」と、それを制御するユニット「ま2(まつ)」の提案を強化している。同社の藤井敬士取締役営業部長は「給食搬送の人件費が経営の重荷になっている。病院や給食センターの新築の構想がある場合、設計構想の段階から当社製品を組み込むことで、大幅なコスト削減につなげることができる」と説明する。人件費などの固定費が半減し、初期投資コストも3年程度で回収できるケースもあり、今後ますます厳しさを増す雇用情勢を見据えた長期的視野で検討することを促している。

 「としいえ&まつ」による院内給食搬送の流れは、まず搬送ロボットが配膳カートと床の間の空間に自動で進入してカートをリフトアップし、その後、予め廊下の床に設定した磁気テープによる線路を自律運行して厨房から病室に給食を配膳する仕組み。複数のカートを搬送する場合の運行コースは制御ユニットで予め設定してコントロールできる。下膳の際は搬送ロボがカートを取りに戻り、充電も含めた一連の流れは全て自動で行われる。
 搬送ロボットの積載量は約500キログラムで、各メーカーのカートに対応している。エレベーターにも乗り入れ可能で、1.5度の勾配までなら走行できる。安全対策として障害物センサーや衝突防止センターを設置し、壁や柱への衝突を防いでいる。
 導入効果としては、①人件費の削減②配膳時間の厳守による食事の適温提供③汁物などがこぼれにくい丁寧な搬送④労務管理の負担軽減―が挙げられる。
 6台の搬送ロボットを導入した金沢市内の病院は、高齢者施設を含めて毎日380食を提供、9台の配膳カートを自動搬送している。配食数の内訳は、病棟本館が200食、高齢者施設(厨房からの距離200メートル)が80食、病棟別館(同150メートル)が100食。これを当初時給800円で採用したパート職員を1日10時間拘束して対応すると年間人件費は876万円にのぼり、10年では昇給も想定して1億円近くに達する。一方、搬送ロボット6台分の初期投資費用は約6000万円で、半分近くの固定費を削減できる計算だ。また、都内の病院では6台導入し、24台のカートを搬送している。「仮に人力で運んだ場合、『30人分の人件費が削減できた』と病院から評価されている」(藤井氏)。
 病院などで提供する給食は、職員が重いカートを運び、配膳および下膳を行っている。1日6回・365日、欠かすことがない。特に、厨房は地下1階のバックヤードに配置されることが多く、搬送にかかる時間と労力は施設経営者の課題の1つ。藤井氏は「増築を繰り返してバックヤードが横長に広がった病院に最適だ」と話す。

 同製品は、もともと工場内の生産ラインなどで使用されてきたコンピュータ制御による自動運転台車「AGV」を応用したもの。同社は約20年前に第1号車を納品して以降、多分野で実績を重ね、病院向けには食事や器材などの搬送システムとして製造販売している。
 導入費用は施工費込みで約1000万円、台数は一食の配膳にかかる時間の目安を30分以内として搬送距離と病床数に応じて決定する。
 展示会への出品を通じて既に引き合いも複数得ており、最近では病院に加え、給食サービス会社からの問い合わせが増えている。今後、提案先を広げていく方針だ。


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