特集
[連載]先進病院のトップが教える① 医療人材マネジメント
2401号 - 2016年3月 3日
岡留健一郎・済生会福岡総合病院院長
管理・監督から舵取りへ
かつて病院は、理事長や院長が強烈なリーダーシップを発揮し、職員に指示を出し、叱咤激励し、その進捗を管理していくという経営スタイルが数多く見られた。しかし、時代が進み、適切な医療提供サービスに必要な職員数が増加し続け、職種も多様化し、提供サービスの種類や、それに対応する診療報酬も複雑化している。トップは、あらゆることにおいて本質をつかむ力は欠かせないが、全てを掌握し、人や仕事を管理するという経営スタイルは、最早限界を迎えている。