特集
先進病院のトップが教える② IMSグループの60周年 過去から未来へ
2420号 - 2016年7月 21日
中村哲也・IMSグループ理事長
多機能・多施設集合体の課題
方向性を1つにまとめるビジョンの重要性
平成10年頃、父の病状悪化に伴い、徐々に自らが組織の運営を担うことになった。今までは、単体病院の運営であったが、新設予定のスタッフの人件費を抱えていることで人件費率が高く、赤字でも止むを得ない風潮があった。医局を含め職員全体に経営という感覚が乏しく病床稼働確保という意識すらなかった。病院機能も半分が療養機能で、病棟再編や診療体制強化を進めた。結果75%程の病床稼働状況を、85%程度に改善させ就任2年目で何とか業績確保ができた。